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2008年01月30日(水) 23時25分

中国製ギョーザで中毒症状 殺虫剤混入、3県11人被害東京新聞

 中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫など3県の計11人が昨年12月以降、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴え、9人が入院したことが30日、分かった。うち5人は重症で千葉県市川市の女児(5)は一時意識不明の重体となったが、全員快方に向かっている。

 一部ギョーザの包装材などから有機リン系殺虫剤が検出され、千葉県警などは製造過程などで混入したとみて業務上過失傷害や食品衛生法違反の疑いで捜査している。

 輸入元の日本たばこ産業(JT)子会社「ジェイティフーズ」(東京)は謝罪し、自主回収を始めた。中国当局は調査を始めたと声明を出した。

 中毒症状を訴えたのは千葉県7人、兵庫県3人、埼玉県1人。

 JTなどによると、中毒の原因商品は、千葉県が「CO・OP手作り餃子」(40個入り)、兵庫県が「中華deごちそうひとくち餃子」(20個入り)。両商品は全国の生協やスーパーで販売されているという。

 JTは両商品のほか、同じ工場で製造、市販されたロールキャベツなど6種、業務用のヒレカツなど15種の計23商品を自主回収する。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008013090232509.html