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2008年01月29日(火) 09時19分

明太子の表示ガイドライン作成へ 業界と福岡市が連携朝日新聞

 福岡市と明太子(めんたいこ)の製造・販売業者でつくる全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会(福岡市、竹内昌之会長)は、JAS法や食品衛生法に基づいて、原材料や賞味期限などについて適切な表示方法の浸透を図るための業界全体のガイドラインをつくると決めた。4月をめどにまとめ、業者に周知する。

 福岡市が市内に工場を持つ94の製造業者を対象に行ったアンケートでは、原材料の原産地を表示漏れするなど、JAS法や食品衛生法違反が26業者に見つかった。悪質な内容はなかったが「小さなミスでもダメージが広がる可能性がある」(竹内会長)として、ガイドラインづくりに踏み切った。

 市と協議会は28日、製造業者らを対象に表示に関する講習会を合同で開催。竹内会長が、参加した約100人にガイドラインづくりを伝えた。

 内容はまだ固まっていないが、原産地や添加物の表記、賞味期限設定の方法などの複雑なルールを分かりやすく冊子で解説し、マニュアル化する。業者から上がった疑問点も反映させる。

 竹内会長は「明太子は博多を代表する特産品。これを契機に品質向上を図り、他業界にも参考になるようなガイドラインをつくりたい」と話した。

 協議会は、景品表示法に基づき誇大な表示などを禁じる「表示規約」をすでに持っている。ただ、規約にはJAS法や食品衛生法の順守も含まれていたが、細かい表示方法の説明が不十分だった。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/life/update/0129/SEB200801290001.html