記事登録
2008年01月29日(火) 14時15分

古賀誠氏地元の「誠橋」 福岡県知事が擁護朝日新聞

 道路特定財源をめぐり、民主党の菅直人代表代行が視察し、国会で取り上げた福岡県八女市上陽町の「朧(おぼろ)大橋」について、同県の麻生渡知事は29日、「中山間地域の激励に必要と思ってつくった」と建設は妥当であると強調した。

 朧大橋をめぐっては、26日に菅氏が現地を訪れ、「あまり利用されていない印象だ」と疑問を投げかけた。28日も衆院予算委員会で、橋のある地域が、道路族として知られる自民党の古賀誠選挙対策委員長の選挙区であることを意識し、「地元では『誠橋』とも呼ばれているそうだ」と指摘。「(橋や道路の建設が)道路族がいるところだけ優先されているようにも見える」と追及した。

 これに対し、全国知事会長として道路特定財源の暫定税率堅持を求めている麻生知事は定例会見で「大きく立派な橋ですが」と述べながらも「地域の発展は必要。我々は中山間地域をよくしようとの意気込みでつくった」と強調した。

 朧大橋は全長293メートルで総工費約43億円。旧上陽町(現八女市)の町道の一部として建設したが、国や県が費用を負担しており、町の負担はなかった。通行量は1日2000台を見込んでいたが、冬柴国土交通相は予算委で「現在は1日200台」と説明している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/politics/update/0129/SEB200801290002.html