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2008年01月28日(月) 13時22分

中国人グループ「地下銀行」で24億送金? 関係先を捜索産経新聞

 中国人グループが「地下銀行」を全国規模で営んでいた事件で、警視庁と宮城、神奈川、宮崎各県警の合同捜査本部は28日、不正送金に関与したとして銀行法違反(無許可営業)などの疑いで7都府県の金属加工貿易会社など7社を家宅捜索した。また新たに中国人と日本人の男女9人を逮捕。一連の事件の逮捕者は計15人となった。
 地下銀行には神奈川、千葉両県の2組織が関与しており、すでに首謀者の横浜市に住む中国籍の男(35)=同罪で懲役4年=が逮捕されていた。
 合同捜査本部の調べでは、男らは平成16年11月から昨年5月までの間、送金を希望する中国人らの依頼を受け、銀行業の許可がないのに、中国の指定先に不正送金した疑い。これまでに不法滞在者ら4180人が利用し、約24億円を送金していたという。
 依頼人から電話で注文を受け、福建省にあるプール金の口座から指定先に送金していた。送金に関与していた企業は家宅捜索を受けた7社以外にも計94社に達するといい、合同捜査本部では実態解明を進める。

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