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2008年01月28日(月) 00時00分

SSD(えすえすでぃー)読売新聞


絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ

 通常、パソコンでは内蔵された記憶装置にOSやアプリケーションをインストールして使います。

 現在、主流になっているの磁気ディスクにデータを読み書きするはHDD(ハードディスクドライブ)ですが、次世代の記憶装置として注目されているのがSSDです。

 SSDとはソリッドステイトドライブ(Solid State Drive)の略で、記憶媒体にフラッシュメモリを使っているのでフラッシュメモリドライブとも呼ばれています。フラッシュメモリとは、データの読み書きが自由に出来る半導体メモリのこと。USBメモリやデジカメに使うSDカードなどに使われているのもコレですワン。

 SSDのメリットは数ありますが、まず挙げられるのがHDDに比べて衝撃に強いということ。HDDは超高速で回転させた磁気ディスクに可動式のヘッドでデータを読み書きするので衝撃に弱いのですが、SSDにはこのような可動部分がなく、故障しにくいのですワン。また、ディスクの回転速度が上がるまでの時間、ヘッドが目当てのデータの位置にたどり着くまでの時間がかからないので、OSの起動がとても速くなります。ほかにも消費電力が少ない、音が静か、熱くならない、小さい、軽い、といいことづくめなんですな。

 しかし、やはりデメリットもありまして……お値段が高いんですワン。きょうびのHDD並みの大容量にしようとすると、目玉が飛び出す価格になってしまいます。また、利用状況でも違ってきますが、HDDに比べて寿命が短い、書き込み速度が遅いともいわれています。とはいえ、このあたりのデメリットもずいぶん改善されてきまして、昨年あたりからSSD搭載パソコンを発売するメーカーも目につくようになりました。今後、特にノートパソコンではSSDの機種が増えていくと思われます。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20080128nt0d.htm