記事登録
2008年01月28日(月) 14時43分

「株大量保有」のテラメント社、監視委が虚偽報告で立件検討読売新聞

 金融庁の電子開示システム「EDINET(エディネット)」に、トヨタ自動車など上場企業の株式を過半数取得したとする虚偽の大量保有報告書が登録された問題で、証券取引等監視委員会は28日、システムの穴を突いた悪質な行為と判断、金融商品取引法違反(虚偽報告書の提出)容疑での立件に向けて調査を始めた。

 今後、警察当局と協議したうえで最終判断する。

 金商法違反の疑いが浮上しているのは、「テラメント」(川崎市麻生区)の社長。登記簿によると、同社は2007年11月2日の設立で、事業目的はITシステムの開発、製造及び販売と企業の買収及び買収した企業の経営と記載されている。

 テラメントは今月25日午後4時12分ごろ、トヨタ自動車、NTTなど6社の株式について、「発行株式の51%を取得した」と記した報告書をEDINETに登録した。

 金融庁は調査のうえで報告書の内容は虚偽だったと認定。27日にテラメントに対して報告書の訂正命令を出したが、テラメント側は訂正報告書などの提出に応じていない。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080128-OYT1T00353.htm