記事登録
2008年01月28日(月) 19時32分

副検事、特急列車「止めて」 松本駅乗り過ごし停車朝日新聞

 長野県内を走るJR篠ノ井線で今月10日午後1時ごろ、大阪発長野行き特急「しなの」に乗っていた松本区検の40歳代の男性副検事が松本駅を乗り過ごし、本来なら通過する次の駅で停車させて降りていたことがわかった。副検事は長野地裁松本支部での公判に出る予定で、「どうにかしてもらえませんか」と車掌に頼み込んだという。

 長野地検やJR東日本長野支社によると、松本駅発車後、副検事の申し出を受けて車掌が長野市の輸送指令室と協議。次の田沢駅に臨時停車させ、降ろした。副検事は、同駅からタクシーで松本支部に向かい、公判に出たという。

 列車は松本駅に4分遅れで到着していたが、長野駅到着は5分遅れだった。副検事はこの日のうちに上司に報告した。長野地検の高森高徳次席検事は28日、「一般の皆さま、関係の皆さまにご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる」と話した。

 JR東日本は、急病人や不法行為の発生といった異常時に臨時停車する判断基準を設けている。同支社広報室は「公の業務なので、降車してもらう方が良いと判断した」としている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0128/TKY200801280361.html