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2008年01月28日(月) 08時13分

奈良・高取前町長、競売入札妨害容疑で再逮捕へ朝日新聞

 奈良県高取町土地開発公社の公金約1235万円を私的に流用したとして、大阪地検特捜部は27日、前町長の筒井良盛容疑者(62)=21日に辞職=を業務上横領の罪で大阪地裁に起訴した。着服を認め、「町民に申し訳ない」と述べているという。特捜部は28日にも、町道工事の入札で最低制限価格を業者側に漏らしたとする競売入札妨害の疑いで再逮捕する方針。

 筒井前町長は公社理事長を兼務していた04年7月30日、自ら管理する公社名義の裏口座を解約して残金約935万円を着服した疑いで今月7日に逮捕されたが、解約の半月前にも同口座から300万円を無断で引き出したことが裏付け捜査で判明。特捜部は一括して起訴した。約935万円は主に飲食代や株取引、300万円は選挙費用につぎこんだとされる。

 また前町長は、06年10月入札の町道建設工事で、約4億円となる非公表の最低制限価格を業者側に事前に伝えた疑いが出ている。東京の中堅ゼネコンが同額で落札し、地元建設会社が下請けに入った経緯について、特捜部は調べを進める。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0127/OSK200801270046.html