記事登録
2008年01月27日(日) 21時32分

「大手6社を買収」ウソと断定 金融庁が訂正命令朝日新聞

 金融庁は27日、川崎市の法人がネット上の開示書類閲覧サイトに、ソニーやトヨタ自動車など大手企業6社の株式の過半数を取得したとする報告書を載せたことについて、内容が虚偽だと断定し、提出者に訂正命令を出したと発表した。

 訂正命令を受けたのは川崎市麻生区のテラメント株式会社。金融庁が運営する金融商品取引法上の開示書類閲覧システム「EDINET」上に、25日午後4時すぎ、ソニー、トヨタ、フジテレビジョン、三菱重工業、NTT、アステラス製薬について、それぞれ発行済み株式の51%を取得したとの大量保有報告書を出していた。

 しかし、同社の代表や関係機関に対する27日までの調査で、購入資金の裏づけがない▽利用したと主張している証券会社に口座がないことが確認された——ことなどから、株取得の事実はないと判断したという。

 大量保有報告書は提出者の自己申告で事前チェックはない。ただ、虚偽記載の場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金の罰則がある。訂正命令に応じない場合にも罰則がある。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0127/TKY200801270098.html