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2008年01月27日(日) 20時06分

大阪府知事選 橋下氏が初当選確実に産経新聞

 任期満了に伴う大阪府知事選は27日、投開票され、無所属新人の弁護士でタレント、橋下徹氏(38)=自民府連推薦、公明府本部支持=が、いずれも無所属新人の弁護士、梅田章二氏(57)=共産推薦▽元大阪大大学院教授、熊谷貞俊氏(63)=民主、社民、国民新推薦=ら4人を破り、初当選することが確実となった。

 38歳での知事就任は歴代3番目の若さ。現職では40歳の尾崎正直・高知県知事を抜いて最年少。

 橋下氏は、自公ともに党本部からの推薦は受けなかったものの、33年ぶりに国政の与野党3極が実質的に対決する構図となった。自民、公明両党は昨年11月の大阪市長選の敗北からの巻き返しに成功、次期衆院選に向け追い風となりそうだ。

 橋下氏は、現職の太田房江知事が「政治とカネ」の問題で出馬断念したことをうけ、告示まで1カ月を切った昨年12月11日に出馬を表明。それ以前から名前が取りざたされていたが、完全否定して後に、前言を撤回し出馬した。

 17日間の選挙運動では、「子供が笑う」をキャッチフレーズに子育て世代への集中投資による大阪活性化を訴えた。タレント活動を通じた知名度や若さを生かし「変革」を強調。無党派層にも広く浸透し、終始優位に戦いを進めた。

 一方、熊谷氏には、小沢一郎代表ら民主党幹部が続々応援に入り、連合大阪を中心に組織戦を展開したが、知名度不足が最後まで響いた。

 梅田氏は共産党の支持層以外からの票が伸びなかった。無所属新人の保護司、杉浦清一氏(59)と元中学教諭、高橋正明氏(65)も支持が集まらなかった。

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