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2008年01月27日(日) 13時00分

’08知事選:きょう審判、準備整う 深夜に大勢判明、投票率上昇か /大阪毎日新聞

 知事選は27日、投開票される。府内1784カ所の投票所では投票箱の設置作業も進められ、準備が整った。投票は午前7時〜午後8時で、同日深夜には大勢が判明する。【石川隆宣】
 立候補者は、弁護士の梅田章二氏(57)=共産推薦▽タレントで弁護士の橋下徹氏(38)=自民府連推薦、公明府本部支持▽元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)=民主、社民、国民新党推薦▽保護司の杉浦清一氏(59)▽元中学教諭の高橋正明氏(65)のいずれも無所属新人の5人。
 投票率にも注目が集まる。04年の前回知事選は40・49%で過去最低だったが、今回は国政の与野党3極の戦いで上昇が予想される。府選管によると、期日前投票・不在者投票者数は25日現在(投票2日前)で31万9824人。前回知事選の投票前日時点の1・50倍だったが、昨年7月の参院選投票2日前時点では0・57倍にとどまっている。
 ◆有力3陣営、手応え
 知事選は17日間にわたる選挙戦が終わり、投開票を待つのみとなった。有力候補3人の陣営幹部に手応えを聞いた。
 ◇梅田陣営の谷真琴・明るい民主大阪府政をつくる会事務局長
 政策を実直に訴え、保守層にも支持が広がっている。庶民の立場に立って府政を根本から変える姿勢で、オール与党に等しい自公・民主が推す候補との違いを際立たせてきた。有権者と直接語るため、約550カ所の街頭に立ち、思いを伝えた。若者の就労支援をはじめ将来を担う世代への訴えも手応えを感じている。
 ◇橋下陣営の劉昇一朗・選挙統括本部長
 「大阪を変えられるのは若さだ」と強調し「より多くの人に、より多くの場所で」との目標を掲げて、府内をほぼ一巡した。候補者自身もエネルギッシュに動き回り、若さを発揮することができた。自公の選挙のエキスパートの方の地道な選挙活動のノウハウと街頭での訴えとが、うまくかみあった。厳しい戦いだったが、計画通りに進んだ。
 ◇熊谷陣営の尾立源幸・選対事務総長
 知名度のある橋下さんに対し「人気より本気」と熊谷さんの政策や実直さをアピールした。橋下陣営は政党隠しをしたが、民主党などが堂々と全面支援して、知名度を徐々に上げることができた。年間府民所得の平均50万円増や財政再建など、大阪の自信を取り戻す政策を出した。反応はよく、人物と政策本位で投票してくれると思っている。

1月27日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000181-mailo-l27