記事登録
2008年01月27日(日) 08時01分

橋下氏、“最終兵器”東知事投入…大阪府知事選27日投開票スポーツ報知

 大阪府知事選(27日投開票)選挙戦最終日の26日、タレントで弁護士の橋下徹氏(38)は、初めて街頭演説に著名人を投入。“最終兵器”東国原英夫宮崎県知事(50)は大阪駅前で「宮崎が元気になるには、この大阪が元気になってもらわんと困る」と、集まった約3000人に向けて橋下氏支持を訴えた。元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)には、民主党の鳩山由紀夫幹事長(59)、前原誠司副代表(45)、長妻昭衆院議員(47)らが集結。橋下氏有利といわれるなか、巻き返しに必死だった。

 選挙戦の間、一貫してタレント色を出さずに街頭に立ってきた橋下氏。だが、最終日にとうとう強力な援軍が寄り添った。午前11時45分、大阪・梅田のヨドバシカメラ前。はるばる宮崎から、東国原知事が見参だ。

 マイクを握った知事は紙袋から次々と品を取り出した。宮崎産のキンカン、キュウリ、しいたけ…。「大阪のピーマン、キュウリの3、4割は宮崎産なんです。宮崎、九州が元気になるために、この大阪が元気になってもらわんと困るわけですよ!」

 若き府知事候補との知られざる過去にも触れた。「私は6、7年前、でっち上げ記事を書かれたある週刊誌と戦おうとしました。その時、複数の弁護士に『メリットがない』と断られる中、橋下氏だけは『分かりました。ウソは言いませんね。それなら戦いましょう』と言ってくれた」と明かした。

 「私は彼の本質はここにあると思ってます。本質を見て下さい!」と声高にPR。「大阪を元気にできるのは誰ですか? 橋下さんしかいない」先輩タレント知事のエールに、聴衆から拍手が降り注いだ。

 最大限の応援を受けた橋下氏は「東国原知事は宮崎を愛されている。僕も大阪を愛してます」とアピール。また17日間の激闘については「全力を尽くせたと思う」と振り返り「とにかく早く寝たい。今、食べたいもの? 妻のつくるものならなんでも」と、ひとまず解放感に浸っていた。

 最後の最後に強烈な一手を繰り出し、橋下氏は運命の審判を待つ。

 ◆難波で絶叫!梅田氏手応え 梅田章二氏は、大阪・浪速区のなんばパークス前などで最後の訴え。「元気の出る大阪、ぬくもりのある大阪、新しい大阪をみなさんと一緒に作ろうじゃありませんか」と熱く叫んだ。2回目の出馬となった今選挙戦は屋内外で550回の演説、約5万人との握手に取り組んだ梅田氏。「手応えはものすごくいい。後は結果を待つ」とスッキリした表情で話し、4年越しの朗報を待つ。

 ◆大阪府知事選立候補者梅田章二(57)無新橋下 徹(38)無新熊谷貞俊(63)無新杉浦清一(59)無新高橋正明(65)無新(届け出順)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000080-sph-soci