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2008年01月27日(日) 02時30分

<原田ウイルス>ウィキペディア自ら項目作成か毎日新聞

 「原田ウイルス」を巡る著作権法違反事件で、京都府警に逮捕された中辻容疑者が、インターネット上の百科事典「ウィキペディア」日本語版に、同ウイルスの項目を自ら作成していた可能性が高いことが26日、分かった。「ウイルス対策ソフトには全く対応していない」と、性能を誇るような文章を書き込むなど、更新も頻繁にしていたとみられる。府警もこの事実を把握。自己顕示欲の強さが、今回の事件の動機に結びつくとみている。

 ウィキペディアは、誰もが無料で閲覧し、情報を書き込み、また更新できるサイト。内容の作成、更新、削除などをした場合、編集者のIPアドレス(ネット上の住所)や日時、更新内容などの履歴が記録される。

 同サイトの履歴によると、原田ウイルスの項目の作成日は、06年3月11日。この編集者は、中辻容疑者が匿名で開設したホームページ(HP)「P2P−DESTROYER」に関する項目もほぼ1人で書き込んでいた。ある情報セキュリティー研究者は「マニアしか知らないHPの項目を更新しており、容疑者が自分でやっているとしか考えられない」と指摘する。【熊谷豪】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000010-mai-soci