記事登録
2008年01月26日(土) 05時30分

携帯各社に判定ソフト配布へ=住基カードの偽造防止−総務省時事通信

 住民基本台帳カードの氏名や住所を書き換え、携帯電話や銀行口座の不正取得に利用する偽造事件が相次いでいるため、総務省は、ICチップの有無など正規の住基カードかどうか判定できるソフトウエアを開発し、2月上旬にも携帯電話各社に無償配布する方針を決めた。カードの表面を改ざんしにくくする対策の検討も急ぐ。
 住基カードの偽造が増加傾向にあるため、同省が昨年8月以降、偽造が発覚したか、疑いのある事例を調べたところ、そうした事例は1月までに56件に上った。
 同省は2005年2月発行の住基カードから、氏名などが書かれた部分に幾何学模様の画像を加え、表面を削ったり、溶かしたりして氏名などを書き換える手口を見破りやすくした。しかし、精巧な偽造も行われ始めたため、同省は身分証明書として使われる同カードの信頼確保に向け対策を強化することにした。 

【関連記事】 外登証廃止、国に情報一元化=次期通常国会に法案-鳩山法相が方針
【関連記事】 住基ネット活用など提言=年金記録漏れで自民議連
【関連記事】 標準報酬改ざん10件認定=厚生年金記録、事業主が虚偽届け出か-総務省
【関連記事】 住基カードの無料化支援=普及経費に特別交付税上積み-総務省検討
【関連記事】 小嶋被告、3月25日判決=耐震偽装で無罪主張-東京地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080126-00000010-jij-pol