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2008年01月26日(土) 11時17分

パソコン上で“忍者修業” 伊賀上野観光協が開設東京新聞

 パソコン上で誰もが“忍術修業”に打ち込める−。忍びの里・三重県伊賀市の伊賀上野観光協会は2月7日、インターネット上の三次元仮想空間「セカンドライフ」(SL)に、忍者屋敷を備えた体験型テーマパーク「Ninja Iga(忍者伊賀)」を開く。

 市内で観光用の忍者屋敷を運営する同協会が、人気の高い「忍者」を通じて伊賀の知名度を上げようと企画。観光集客のほか、将来的にはSLで作ったキャラクターをアニメにするなど、出版社などと提携して新規事業にもつなげる計画。

 「忍者伊賀」には、忍者が基本操作を教える「チュートリアル・センター」、隠し階段などからくり満載の「忍者屋敷」のほか、観光案内所や集会場などを設置する。

 屋根瓦や木の床などを精巧に描いて本格的な仕様にしたほか、説明文に英語を併記して海外からの利用にも期待を寄せる。

 参加者は専用ホームページから「忍者伊賀」に接続。操作法を学んだ後、登録(無料)して黒装束などを入手する。忍者屋敷に隠してある巻物を見つければ水面を走る「水蜘蛛(みずぐも)」など5つの術を習得できる。

 「忍者伊賀」は2月7日正午にオープン。問い合わせは伊賀上野観光協会=電0595(26)7788=へ。専用ホームページのアドレスはhttp://iganinja.jp

 【セカンドライフ】 三次元コンピューターグラフィックス(CG)を活用したインターネット上での仮想都市空間。米リンデンラボ社が2003年に開発した。サイトで登録して専用ソフトをパソコンに導入すれば参加できる。「SIM(シム)」と呼ばれる有料の土地に企業などの仮想店舗などがあり、参加者は「アバター」という人型の分身で自由に訪問できる。現金と交換できる仮想通貨「リンデンドル」での買い物やゲーム、他の参加者との会話などが楽しめる。新たな広告・宣伝の場としても注目され、企業や官庁などの出店も相次いでいる。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008012690102817.html