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2008年01月26日(土) 13時26分

大阪府知事選、最後の訴え始まる あす27日投開票産経新聞

 任期満了に伴い27日に投開票される大阪府知事選は26日、17日間にわたる運動の最終日を迎えた。弁護士の梅田章二氏(57)、弁護士でタレントの橋下徹氏(38)、元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)の有力3候補は早朝から駅前などに立って「大阪再生」に向けたそれぞれの政策を語り、支持を求めて声をからした。午後から夜にかけては大阪市内の繁華街に集まり、最後の訴えに全力を尽くす。

 ▽梅田氏

 「いよいよ明日が投票日。今度こそ、梅田章二と一緒に元気とぬくもりのある大阪をつくろう」

 午前8時、吹田市のJR吹田駅前。梅田氏は、この日の最初の演説場所に無党派層が多い北摂地域の玄関口を選び、「みなさんの大きな力を私に託してほしい」と力を込めた。

 この日は17日間で最も多い19カ所で演説を予定。「10万人との握手が目標」という梅田氏は駆けつけた一人ひとりとがっちり握手し、「最高の街頭演説をします」と笑顔をみせた。

 選挙戦では福祉拡充や貧困問題の解決を訴えてきた。この日は党幹部の応援はないが、午後は大阪市内に入り、京橋、天満橋、ミナミなど繁華街でマイクを握る予定。最後は梅田のヨドバシカメラ前で演説を終えた後、マイクなしで道行く人に支持を訴える。

 ▽橋下氏

 橋下氏は、これまで回っていなかった富田林市や河南町など大阪南部から始動。要所要所で演説をこなした後、大阪市内に入り、中央区の黒門市場を練り歩いた。

 いつものようにカメラ付き携帯電話で撮影される場面もあったが、商店主や買い物客に言葉をかけ、一人ひとりと握手。かすれた声で「大阪を元気づけるためにがんばります。一緒に大阪を変えましょう」と訴えた。

 その後は梅田のヨドバシカメラ前で街頭演説。告示直後に直接メールで応援のラブコールを送っていた宮崎県の東国原英夫知事が最終日になってようやく駆けつけ、橋下氏支持を呼びかけた。

 「ハードスケジュールの中快く応援を引き受けてくれた。感謝している」と橋下氏。夕方からはミナミの街頭に立ち、夜はJR大阪駅前でマイクなしで訴えを続ける。

 ▽熊谷氏

 「最後の日の朝日がのぼった。終了の笛が鳴るまで走り続けます。最後の決断をよろしくお願いします」。熊谷氏は午前7時半から、大東市のJR住道駅前からスタート。サッカーの試合にたとえ、道行く人にこう声をかけた。

 熊谷氏は「がんばりまっせ」などとアピール。「大阪のガリレオ」「クマさん」のニックネームにちなんだクマのマスコット人形、「ガリ君」と「レオちゃん」とともに声をかけた。

 「府民所得アップ、大おおさかの再興」を掲げてきた熊谷氏は、今週から必ず街宣車に乗り込む作戦に変えている。午後からは民主党の前原誠司副代表らも応援に入る予定。その後は鳩山由紀夫幹事長らとも合流、午後7時にJR大阪駅前で「大演説会」を開き、にぎわう大阪の玄関口で選挙運動を締めくくる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080126-00000926-san-pol