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2008年01月26日(土) 19時03分

再生争点に候補者舌戦 大阪府知事選、27日投開票朝日新聞

 33年ぶりに国政の与野党第1党の対決となった大阪府知事選が27日に投開票される。17日間の選挙戦では、府財政の再建や産業振興など大阪再生が最大の争点になり、最終日の26日も最後まで候補者の舌戦が繰り広げられた。開票は一部を除いて27日午後9時から始まり、深夜には新知事が決まる見通しだ。

 選挙戦は事実上、弁護士の梅田章二氏(57)=共産推薦、新社会支持=、タレントで弁護士の橋下徹氏(38)=自民府連推薦、公明府本部支持=、元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)=民主、社民、国民新推薦=の争いとなった。

 府は5兆円の府債残高を抱え、昨年末には巨額の「赤字隠し」も発覚。財政再建団体に転落寸前の危機的な財政状況の中、有力3氏の主張もこの点に集中した。

 梅田氏は「無駄・不正ゼロの府政を目指す」と訴え、大型開発の見直しや大企業への課税などで財源をつくり、「福祉都市」の再建を掲げた。

 橋下氏は出資法人の見直しと府立施設の売却などで150億円の財源を浮かせ、出産・子育て支援などの重点施策にあてていくと公約した。

 熊谷氏は全事業の必要性の点検や補助金見直しなどで年間2104億円の歳出削減をはかり、府民所得を1人平均50万円上げると訴えた。

 知事選にはこのほか保護司の杉浦清一氏(59)、元中学教諭の高橋正明氏(65)が立候補している。投票は27日午前7時〜午後8時、府内1784カ所の投票所で行われる。告示前日の選挙人名簿登録者数は709万970人。 アサヒ・コムトップへ

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