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2008年01月26日(土) 10時07分

前自治会長 横領の疑い 長崎市本尾町 960万円損害賠償請求西日本新聞

 長崎市の本尾町自治会(木口久会長)は25日、広報紙配布や公園清掃などの委託料として同市から自治会に支払われた金を横領したとして、前自治会長で元同市議会議長の男性(79)と元会計担当の男性(64)を相手に、計約960万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こしたことを明らかにした。

 訴状によると、前自治会長は1973年ごろ、会計担当者は81年ごろに各役職に就任。遅くとも84年ごろから会計担当者が交代する2005年3月末までの間、自治会の預金口座などに振り込まれた市からの委託料を自治会の収入に計上しなかった、としている。損害額については、年間委託料を基に算出し、時効にかからない過去20年間分で約960万円と主張している。

 同自治会はまた、2人が01年4月から05年4月までの間、自治会の口座から34回にわたり計818万円を引き出したとして、業務上横領容疑の告訴状を長崎地検に提出した。

 前自治会長は「自治会役員を慰労するための米代などに充て、慣習で決算書には計上していなかった。誤解を与えたことは残念だが、私的流用は一切ない」としている。

=2008/01/26付 西日本新聞朝刊=

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080126-00000012-nnp-l42