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2008年01月26日(土) 01時10分

審査体制不十分、名証に業務改善命令 金融庁朝日新聞

 金融庁は25日、名古屋証券取引所(名古屋市)が運営する新興企業向け市場「セントレックス」の上場審査体制が不十分だったとして、名証に業務改善命令を出した。審査基準に「高い成長性」を掲げているのに、上場後の利益計画が現実的かどうか十分確かめないなど、チェックが甘い場合があったといい、投資家保護の点で問題があると判断した。証券取引所が上場審査体制の改善を命じられたのは初めて。

 証券取引等監視委員会による行政処分の勧告と同時に発表された。監視委の06年11月〜07年12月の検査で、上場審査基準に基づいて審査を尽くしたとは認められないような事例が複数見つかったという。「審査の重要性への認識が不十分で、一貫した審査になっておらず、社内チェック体制もない」と指摘した。

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