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2008年01月25日(金) 00時00分

鳴瀬川土地改良区  会計課長159万円着服読売新聞

使途不明金 07年度440万円   残りにも関与

 鳴瀬川土地改良区(大崎市、高橋裕悦理事長)の50歳代の女性会計課長が、159万円を着服していたことがわかった。2007年度の内部監査で440万円の使途不明金が発覚しており、残り281万円についても課長が関与しているとみて、改良区で事情を聞いている。

 過去にも使途不明金があり、改良区と県は03年度分にさかのぼって実態を調べる。刑事告訴については、被害額が確定し、課長を懲戒処分にした上で、理事会で検討する。

 改良区によると、使途不明金は昨年12月に行われた07年度上期(4〜9月)の内部監査で判明。内部調査していた今月7日、課長から「自分がやった」と申告があった。支払いが済んでいた公用車の購入代金を誤って改良区の預金口座から引き出し、そのまま私的流用したという。

 課長は改良区に34年間勤務するベテランで、長く会計業務に携わってきた。03年度に総務課長兼会計主任、06年度から会計課長を務めている。

 課長は改良区に159万円を返済した。このほか、300万円も提出しており、改良区は「会計担当者として責任を感じているようだ」として、詳しく事情を聞く。課長は自宅謹慎している。

 改良区の組合員は約1700人で、一般会計予算は約1億円。高橋理事長は「本人を信頼して任せきりにしていた。組合員にはおわびしたい」と陳謝した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20080125-OYT8T00010.htm