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2008年01月25日(金) 16時43分

国内初!ウイルス作成者の院生を逮捕ツカサネット新聞

京都府警ハイテク犯罪対策室などは、ファイル共有ソフト「ウィニー」のネットワーク上に自作のコンピューターウイルスを流出させていたとして、大阪府泉佐野市の私立大学の大学院生を著作権法違反(公衆送信権侵害など)容疑で逮捕した。ウイルス作成者の摘発は国内初だという。

京都府警は過去にファイル交換ソフト「ウィニー」の開発者も立件したことがあり、ハイテク犯罪の取り締まりに力を入れている。

ウイルスはデータ破壊型の「原田ウイルス」の亜種とみられる。感染すると、パソコン内のデータが破壊されるうえ、IPアドレスなどの個人情報がネット上に流出する仕組みというものだ。

この事件で浮かび上がった問題は、国内にはウイルス自体を作る行為を禁止する法律ないことだ。今のところは、今回のように著作権法違反であったり、不正アクセス禁止法であったり、威力業務妨害といった被害の個別の事例ごとに対処するほかない。

マンガやアニメが国の重要な産業である日本において、著作権の問題は業界の保護の観点からも早急に整備されるべき課題だ。今国会で議論されることが、ガソリンの価格や道路の財源だけではあってはならない。徒に審議時間を浪費するのではなく、こういうことこそが議論されるべきだろう。

それが先進国を名乗る日本の議会というものではないか。




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(記者:クマのプー太郎)

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