記事登録
2008年01月25日(金) 13時49分

感染者画面 HPに転送 慌てる様子楽しむ? PCウイルス作成者京都新聞

 コンピューターウイルスにアニメ著作物を組み込ませた著作権法違反事件で、逮捕された大学院生中辻正人容疑者(24)が作成したウイルスに、感染者のパソコン画面が12分間にわたって中辻容疑者自身のホームページ(HP)に転送されるプログラムが組み込まれていたことが、京都府警の調べで25日に分かった。府警は、中辻容疑者が利用者の慌てふためく様子を画面を通して楽しんでいたのではないかとみている。
 ■府警 容疑者を送検
 府警によると、中辻容疑者が作成した「原田ウイルス」や亜種のウイルスに感染すると、パソコン内に保存している動画や写真、文書などのデータが次々と消え、それぞれのファイルの表示がアニメの登場人物に置き換わる。
 さらに、勝手に中辻容疑者のHPに接続され、IPアドレスやテキスト(文書)ファイルなどが転送される場合もある。
 その際、ウイルスに感染したパソコンのデスクトップ画面が48秒に1回の割合で、中辻容疑者のHPに送信される。画面送信は12分間に計15回行われるという。
 府警は、中辻容疑者が感染したパソコンがウイルスに侵されていく様子や、被害者が慌ててフォルダを開くなどして被害を確認する様子などを楽しでいたのではないかとみて、ウイルス作成の動機を追及する。
 府警は25日午前、中辻容疑者を著作権法違反容疑で送検した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080125-00000026-kyt-l26