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2008年01月24日(木) 19時00分

勝手に改変、挑発的文言=アニメファイル装う−ウイルス作成の大学院生・京都府警時事通信

 コンピューターウイルス作成による著作権法違反事件で、逮捕された作成者の大学院生は、アニメ「CLANNAD−クラナド−」の画像を勝手に改変、「まだ懲りずにP2P(ファイル共有ソフト)使って楽しんでるおバカなヲタ野郎はまじコロスww」などと、挑発するような文言を書き加え、ウイルスを作成していたことが24日、京都府警ハイテク犯罪対策室などの調べで分かった。
 ウイルスを作成し逮捕されたのは、大阪府泉佐野市中庄、大阪電気通信大学大学院工学研究科修士課程一年、中辻正人容疑者(24)。他に逮捕されたのは同府堺市東区野尻町、会社員堺省治(39)と兵庫県尼崎市長洲中通、無職池間勝久(35)の両容疑者。中辻容疑者は、その上でアニメのファイルを装い、ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワーク上にウイルスを流出させていた。「ウイルスを作ったのは僕」と認め、クラナドを使ったのは「話題性があったから」と供述しており、府警は動機など全容解明を進める。調べでは、中辻容疑者は2007年10月から11月までの間、「クラナド」の画像をパソコンで取り込み、「CLANNAD VIRUS−クラナドウイルス−」などの文字も入れて改変。ウイルスを作成し、アニメの「機動戦士ガンダム」をファイル名として、ウィニーで不特定多数の人がダウンロードできるような状態にした疑い。 

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