記事登録
2008年01月23日(水) 07時50分

生活保護費不正受給の被告に有罪判決 和歌山地裁産経新聞

 市に提出する書類を偽造し、生活保護費を不正に受け取ったとして詐欺などの罪に問われた大阪市阿倍野区の不動産会社経営、加地元次被告(57)の判決公判が22日、和歌山地裁であり、荒木美穂裁判官は懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

 判決理由で荒木裁判官は「生活保護制度を悪用し、身勝手な動機に酌量の余地はない。だまし取られた金額は高額とはいえないが、市民が納めた貴重な税金が損なわれたことを考えると刑事責任は重い」と量刑の理由を述べた。

 判決によると、加地被告は昨年4月から7月にかけて、橋本市内の民家に住んでいた男性2人が大阪府堺市や大阪市東住吉区に引っ越す際、移送費の名目で生活保護費をだまし取ろうと計画。橋本市役所に偽造した引っ越し見積もり書を提出して計約6万3000円をだまし取った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080123-00000032-san-l30