記事登録
2008年01月23日(水) 16時24分

清水建設、下請けの契約解除 シャープ堺工場建設 関係者、組長と交際産経新聞

 堺市のシャープ新工場の建設工事で、暴力団と付き合いのある企業が下請けで参入していたとして、大阪府がシャープに通報し、元請けのゼネコンが契約解除を通知していたことが23日、分かった。府はシャープに150億円の補助金を出すことから、通報したとしている。民間工事で、行政が暴力団の情報を提供するのは異例。

 府によると、契約解除を通知したのは、大阪市内の土木会社で、元請けは「清水建設」。過去に土木会社の関係者が山口組系暴力団組長とゴルフなどをしたため、一昨年、府警が暴力団の参入を阻止する要綱に基づき府に連絡した。府は、府の発注工事では清水建設などのゼネコンにこの土木会社を下請けにすれば契約を解除すると通知していたという。

 今回は民間工事だったが、清水建設は「誤解を招く恐れもあると思い、契約解除を通知した」としている。

【関連記事】
「暴力団幹部の意地みせようと」長崎市長射殺 検察側の冒頭陳述要旨
「心からおわび」城尾被告、謝罪 長崎市長射殺事件初公判
「暴力団に幸せ奪われた」 患者射殺で妻が手記
暴力団内部でも“格差” 抗争激化の一因に
ネット取引に隠れ…証券市場、進まぬ暴力団排除

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080123-00000110-san-soci