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2008年01月22日(火) 19時01分

「金融機能強化法」延長は見送りへ=公的資金の予防注入、再検討も−渡辺金融相時事通信

 地域金融機関に対する公的資金の予防的注入を可能にする狙いで施行され、今年3月末で期限が切れる「金融機能強化法」が延長されない見通しであることが22日、明らかになった。金融庁は、2004年8月の同法施行以来、公的資金申請は2件にとどまり、延長しても活用が見込めないと判断している。この結果、4月以降の公的資金注入の枠組みは、金融システム不安の防止を前提にした預金保険法だけとなる。
 ただ、渡辺喜美金融相は同日午後の閣議後記者会見で、「強化法を延長しない場合、(地域金融機関向けの)資本増強に代替手段があるのかどうか、検討を要する」と指摘し、新たな枠組みの整備などを再検討していく考えを示した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080122-00000119-jij-pol