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2008年01月19日(土) 17時05分

アイマックスシアター減少? くらがえした劇場の売りは……VARIETY

 東京・品川の品川プリンスホテル内にあったアイマックスシアターが、このほど一般劇場にくらがえし、この19日(土)からジョニー・デップ主演の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』を上映している。新しい館名は“シアターZERO”。隣接するシネコン、品川プリンスシネマ(10スクリーン)と合わせ、11スクリーン目の劇場として今後、一般作品を上映していく方針という。

 メルシャン品川アイマックスシアターは2002年4月、品川プリンスホテル内に新設されたエグゼクティブタワーの6階にオープンした。巨大なスクリーンをもち、70ミリ映画の約3倍といわれるフィルムを使用。観客は一般の劇場では見られない大迫力の立体映像を満喫でき、オープン当初は東京の新名所と、もてはやされた。アメリカでは昨年、IMAXでの『ベオウルフ 呪われし勇者』や『アイ・アム・レジェンド』の上映が大ヒットしたが、日本ではアメリカほどの盛り上がりは見られなかった。

 かつて、新宿高島屋にあったタカシマヤ タイムズスクエアも、アイマックスシアターから一般劇場に変わったことで知られる。現在は経営も別会社になり、テアトルタイムズスクエアとして、ユニークな作品を上映するミニシアターに変貌している。画面の大きさはアイマックスシアターの名残であり、今回、リニューアルオープンする“シアターZERO”も、大画面が大きな売りになっている。IMAX使用の巨大な設備が今後、観客にアピールできていけば、品川プリンスシネマの中核をなす劇場になっていくかもしれない。

 なお、2000年12月20日により軽井沢プリンスホテルのエリア内で運営されてきたメルシャン軽井沢アイマックスシアターも閉館となる模様。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000005-vari-ent