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2008年01月19日(土) 12時12分

<医療費>重い病名に変え過大請求 川鉄千葉病院に返還指導毎日新聞

 千葉市中央区のJFE健保組合川鉄千葉病院(山本義一院長、360床)が、1日の医療費を定額とするDPC(入院費包括払い)で実態と異なる病名をつけて医療費の不適正請求をしたとして、千葉社会保険事務局と千葉県が不適正請求分の返還などを指導していることが分かった。

 DPCは、治療や投薬ごとに医療費を加算する「出来高払い」方式に代わり、病名や治療内容別に1438項目に分類して1日当たりの医療費が決まる制度で、03年度に始まった。

 川鉄千葉病院によると、同病院はDPCを06年6月に導入した。07年8月、千葉社会保険事務局と県の立ち入り調査を受け、抽出した患者80人中23人分について約274万円分の不適正請求が発覚した。「めまい」を「脳梗塞(こうそく)」、「肺炎」を「肺がん」と、実際よりも重い病名でレセプト(診療報酬明細書)に記載し、過大請求していた。

 同病院の尾上慎一事務部長は「誤請求があったのは事実。保険請求は医師が確認して提出するが、病名などの記入ミスを見逃した可能性もある。意図的ではなかったが、年間入院患者約7000人について誤請求の有無を確認している」と話した。【倉田陶子】

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