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2008年01月19日(土) 03時18分

川鉄千葉病院、重病名で医療費請求…県など返還要求読売新聞

 疾病ごとに定額の医療費を支払う「診断群分類(DPC)別包括評価」を巡り、JFE健保組合川鉄千葉病院(千葉市中央区、病床数360)が、実態とは異なる病名で市町村などに医療費を請求し、千葉社会保険事務局と千葉県に不適正分の返還を求められていることが18日、わかった。

 医療費返還を伴う事例が明らかになったのは全国で初めて。このほかにも不適正な請求事例は複数報告されており、厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)小委員会は同日、DPCによる請求の透明性を高める見直し案をまとめた。

 DPCは、病名や症状、治療内容別のリスト「診断群分類」(1438項目)ごとに、1日当たりの医療費(定額)が決まる方式で、2003年に導入された。医療費請求の際には、カルテに記載された内容をもとに選択した分類名をレセプト(診療報酬明細書)に記入することになっており、薬や検査など、診療内容ごとに医療費を積み上げていく従来の「出来高方式」で起こりがちだった不要な検査・投薬が抑制されると期待されている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000101-yom-soci