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2008年01月19日(土) 11時01分

伊賀市元総務部長詐欺:借金5000万円が動機 起訴事実認める−−初公判 /三重毎日新聞

 ◇起訴事実認め反省の弁
 知人男性から贈与税名目で現金をだまし取るなどしたとして、詐欺罪などで起訴されている伊賀市元総務部長、長谷川正俊被告(59)=同市上野忍町=の初公判が18日、津地裁(山本哲一裁判長)であった。長谷川被告は起訴事実について「相違ございません」と認めた。
 検察側の被告人質問などで、親族の借財整理などをきっかけにした借金が約5000万円にまで膨れ上がったのが動機であることが明らかになった。長谷川被告は「公務員としてあるまじき行為。本来、他の方より強い倫理観が求められるのに市役所に大きな悪例を残した」と反省の弁を述べた。
 傍聴席をほぼ埋めた伊賀市議や報道陣が見つめる中、長谷川被告は検察側や弁護側の質問に対し、議会答弁のような口調で、ほとんど言いよどむことなく答えていた。
 起訴状や検察側の冒頭陳述などによると、長谷川被告は税に関する相談を受けた伊賀市内の男性2人に対し「贈与税を税務署に納める必要がある。後で還付される。私が手続きしてやる」「正規の6割の額を納めて。私に渡してもらえばちゃんと納めておく」などと言い現金計約1300万円をだましとった。【飯田和樹】
〔三重版〕

1月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080119-00000003-mailo-l24