大塚製薬（東京都）が上場し株価が２倍以上に上がると偽って、未公開株を売り、代金をだまし取ったとして、静岡県警磐田署は１８日、詐欺容疑で自称コンサルタント島崎信隆（５６）＝東京都渋谷区幡ケ谷＝と、無職鈴木政治（６３）＝東京都府中市宮町＝の両容疑者を逮捕した。
被害は全国に及び、同署は少なくとも２０数人が約１億８０００万円を詐取され、被害総額が約４億円に上る可能性もあるとみて調べている。株券は本物で、同署は入手先や共犯を追及する。
調べでは、２人は２００５年６月下旬、磐田市の男性医師（６６）に対し、大塚製薬と系列会社の大塚化学ホールディングスが将来、上場し、株価が２倍以上に上がると偽ったダイレクトメールを郵送。同７月、男性から２回にわたり、両社の未公開の株式２２０株を売り、計１２００万円を口座に振り込ませるなどして詐取した疑い。