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2008年01月18日(金) 02時31分

<政策投資銀>出資残高を2倍の5千億円規模に 民営化の柱毎日新聞

 日本政策投資銀行が08年10月の民営化後の経営計画の柱として、企業や投資ファンドなどへの出資残高を数年間で現在の約2倍の5000億円規模に拡大する方針であることが明らかになった。大企業向け長期融資が中心のビジネスモデルでは、民営化後は生き残れないと判断した。高収益が見込める投資事業を中核に位置づけ民営化5年後にも予定する株式上場への弾みにしたい考え。18日公表する民営化後の経営計画の骨子に盛り込む。

 政投銀は現在、地域再生や新規産業育成などを目的に有力地銀と共同で設立したファンドや、成長が見込めるベンチャーキャピタルなどへの出資を展開。07年9月末時点の投資残高は2700億円となっている。

 民営化後は、より高い成長が見込めるアジアなどの海外企業やファンドにも投資対象を広げ、投資残高を早期に5000億円規模まで拡大、年間の投資事業の収益を500億円以上に伸ばす考えだ。【坂井隆之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000010-mai-bus_all