記事登録
2008年01月18日(金) 02時31分

<バレー協会>年会費支払い方法変更に一部学校が反発毎日新聞

 国内のバレーボールの選手登録制度を巡り、日本バレーボール協会(立木正夫会長)と一部の中学、高校が対立している。チームが同協会の下部組織である都道府県団体に年会費を支払っていたが、協会は昨年4月に選手個人が支払う形に変更し負担が増えたためで、全体で1〜2割の学校が未登録となっている。協会は未登録校を試合に出さない措置を検討しており、来年度は試合に出られない学校も予想される。

 日本バレーボール協会によると、選手登録の際、年会費を支払う。1人当たり小学生300円、中学生500円、高校生1200円、大学生1800円、社会人2000円。例えば東京都内の学校では、これまで高校がチーム登録料1万円、中学では2000円を支払っていたが、高校は部員9人以上、中学は5人以上で値上げとなる。都の高校は男女延べ570校のうち、約4割にあたる220校(昨年12月20日現在)が制度に反対し、登録していない。

 協会が制度を変更した大きな理由は財源の確保。日本代表が世界で勝てなくなり、企業からの協賛、広告費が減少した。最大のイベント・ワールドカップ(W杯)が開かれた年で比較すると、協会の総収入は99年が25億円だったが、03年は21億円と約2割減少した。

 新制度導入で加盟チームからの収入は、昨年度の約1億6000万円から約2億8000万円と1・8倍に跳ね上がった。だが、未登録校は、高校では東京が突出しており、中学では東京のほか、大阪府、兵庫県でも3〜4割が未登録だ。

 日本バレーボール協会の伊藤晃執行役員は「バレーボール界のことを考え、ぜひ登録してほしい。無理のない範囲で金額を設定している」と話すが、未登録校の教諭は「使い道が説明ができないお金を、生徒に支払わせるわけにはいかない」と登録に応じない構えだ。【三木幸治】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080118-00000012-mai-soci