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2008年01月17日(木) 09時47分

岡山市シルバー人材センター 補助金1385万円“凍結” 県連合会見合わせ ずさん経営を重視読売新聞

 県内のシルバー人材センター21団体が加盟し、国への補助金申請の取りまとめや分配を行っている社団法人「県シルバー人材センター連合会」が、岡山市シルバー人材センターのずさんな経営を重く見て、2007年度分の補助金の一部1385万円の支払いを見合わせていることがわかった。厚生労働省高齢者雇用対策課によると、シルバー人材センターは全国に約1300団体あるが、こうした措置が取られるのは異例という。

 「高年齢者就業機会確保事業費等補助金」で、センターの運営費として支給される。こうした連合会は都道府県に一つずつあり、毎年2月ごろ、加盟する各センターの補助金申請を取りまとめ、同省に要望。同省は審査のうえ、各センターへの補助額を決め、1年分を4期に分けて連合会に支給、連合会が各センターに分配している。

 県の連合会によると、07年度分の岡山市シルバー人材センターへの補助額は3339万円。昨年8月以降、同センターの粉飾決算などが明らかになったため、連合会は本来、11月末に支払うはずの10〜12月期の補助金1385万円について、同省岡山労働局と協議し、「補助金が正しく使われているか疑わしい」として見合わせた。

 国からの補助金はすでに連合会に支出されており、連合会事務局は「年度末までには支払わなければならない」と説明。今後、岡山市のセンターへの調査を行い、経理の改善状況を把握した上で支払いを決める。

 これについて、岡山市のセンターの小林清文事務局長は「経理改善の実績を見てもらい、信頼を回復したい」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20080116-OYT8T00643.htm