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2008年01月17日(木) 18時38分

列車接近装置を導入へ 伯備線事故受けJR西東京新聞

 JR西日本米子支社は17日、伯備線事故を受け、保線作業員の安全対策として開発した衛星利用測位システム(GPS)式列車接近警報装置を、23日から伯備線で試験運用すると発表した。GPS式装置の導入はJRグループでは初。

 この装置は、保線員の位置を知らせる測位端末と、列車接近を知らせる警報端末の2台1セットで携帯電話と同じ大きさ。15セット30台を導入し、開発費は1億4000万円。

 現場で保線員が自動的に位置を確認し、列車が5キロまで近づくと列車番号を表示。女性の声で「下り接近」、男性の声で「上り接近」と通過するまで音声で知らせ、振動もする。トンネル内では使えない。

 米子支社は「目と耳で2重のチェックができる」と話している。試験運用で現場の意見を聞き、本格的に使用する。

 2006年1月の伯備線事故では、特急の接近に気付くのが遅れた保線員3人が死亡した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011701000511.html