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2008年01月17日(木) 17時15分

「ネットの父」ら3人に 今年の日本国際賞東京新聞

 国際科学技術財団(吉川弘之理事長)は17日、科学技術の進歩に寄与した研究者をたたえる今年の日本国際賞を「インターネットの父」として知られるビントン・サーフ米グーグル副社長(64)ら米国の3氏に贈ると発表した。

 サーフ氏が受賞した「情報通信の理論と技術」分野では、サーフ氏とともにインターネットで使われる通信ルールを作り上げた米情報通信会社会長のロバート・カーン博士(69)も共同受賞。「ゲノム・遺伝医学」分野では、人のゲノム(全遺伝情報)を解読した国際チームを率いたビクター・マキューズィック米ジョンズホプキンズ大教授(86)が選ばれた。

 授賞式は4月23日に都内で開かれ、マキューズィック氏に賞金5000万円、他の2氏に2500万円ずつが贈られる。

 サーフ氏らは、電話回線など不安定な通信環境でも確実にデータを送受信できる手順を開発。1974年に発表したこの手順がインターネットの標準となった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011701000480.html