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2008年01月17日(木) 16時03分

特急内強姦で懲役18年 植園被告に大津地裁判決東京新聞

 JRの特急電車内で女性に暴行したなどとして、強姦(ごうかん)などの罪に問われた滋賀県湖南市石部南、解体工植園貴光被告(36)の判決公判が17日、大津地裁であり、大崎良信裁判長は懲役18年(求刑懲役25年)を言い渡した。

 判決理由で、大崎裁判長は「常軌を逸した犯行が社会や鉄道関係者に与えた影響は重大。公共交通機関では、こうした犯行はあってはならず、厳罰で臨むほかない」と断罪した。そのうえで、「(植園被告の)妻が更生を望んでいる」などと、懲役18年とした理由を述べた。

 検察側は昨年11月の論告で「安全とされていた電車内で、被害者に一生癒えない苦痛を強いた」と指摘。弁護側は「16歳時の交通事故による脳機能障害が影響した」と主張。地裁は情状鑑定を行い、「脳障害は認められない」との結果を証拠採用していた。

 判決などによると、植園被告は2006年8月3日夜、JR北陸線の富山発大阪行き特急「サンダーバード」の車内で、女性(22)の隣に座り「大声を出すな。殺すぞ」などと脅した上、乗客にも「何、見とるんじゃ」と威嚇、女性をトイレに連れ込んで暴行。さらに、JR湖西線の車内や大津市内の雄琴駅構内で、2人の女性を暴行した。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011790133035.html