自殺サイトを通じ知り合った川崎市高津区の派遣社員西沢さやかさん=当時(21)=に依頼され殺害したなどとして、嘱託殺人罪や麻薬特例法違反罪に問われた電気工斉藤一成被告(34)の論告求刑公判が17日、横浜地裁(大島隆明裁判長)であり、検察側は懲役13年、罰金100万円を求刑した。睡眠導入剤の販売利益約100万円の追徴も求めた。判決は2月28日。
論告で検察側は「死をためらう被害者に飲酒を勧めるなど、自殺に仕向けている様子さえうかがわれる。殺人罪に匹敵する悪質な犯行」と指摘。睡眠導入剤などの無許可販売も利欲目的だったと結論づけた。