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2008年01月17日(木) 14時11分

整理回収機構から8000万円詐取 大阪の業者ら4人聴取産経新聞

 整理回収機構(RCC)が債権の回収を行っていた物件について、債務者の大阪市鶴見区の業者が売却価格を過少申告し、RCCから約8000万円をだまし取っていた疑いが強まり、大阪府警捜査2課は17日、詐欺容疑でこの業者の幹部ら関係者4人から事情聴取を始めた。容疑が固まり次第逮捕する。

 調べや関係者によると、この業者は昨年3月、RCCが根抵当権を設定する岡山県内のホテル2件を、大阪市北区の不動産会社に計約2億5000万円で売却する契約を結んだが、売却価格を約1億7000万円とする契約書を偽造。RCCには1億7000万円しか返済せず、差額の約8000万円をだまし取った疑いが持たれている。

 この業者は、大阪市内の金融機関からこのホテルなどを担保にして融資を受けていたが、その後延滞。金融機関が破綻(はたん)したため、RCCに債権が譲渡されていた。

 RCCは昨年夏、売却価格が過少申告されていることに気付き、府警に被害を申告していた。

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