記事登録
2008年01月17日(木) 10時00分

比に捜査員、養殖実態解明へ=エビ投資詐欺立件向け−警視庁時事通信

 投資会社「ワールドオーシャンファーム」(東京都台東区)によるエビ養殖投資詐欺事件で、警視庁生活経済課は17日までに、同社がエビ養殖場があると説明したフィリピンに捜査員を派遣した。同社会長黒岩勇被告(59)=旅券法違反罪などで起訴=らの詐欺容疑の立件に向け、養殖事業の実態を調べる。
 調べなどによると、同社は「フィリピンでのエビ養殖事業に投資すれば1年で2倍になる」と称して出資を募り、約4万人から約600億円を集めたとされる。
 同社は「東京ドーム450個分の養殖場がある。エビを育てて市場に出荷すれば大きな利益が得られる」と宣伝。しかし、昨年1月に配当を中止し、5月には、「養殖場に大型台風が4度直撃した」との説明で、配当を完全に停止した。
 実際には養殖事業はほとんどしていなかったとみられ、生活経済課は現地の捜査当局と協力して裏付けを進める。 

【関連記事】 数千万円、不自然な入金=逮捕の国交省職員口座に-兵庫県警
【関連記事】 国交省事務所係長を逮捕=台風被害復旧担当、収賄容疑-兵庫県警
【関連記事】 元副社長ら偽旅券に協力=会長依頼、エビ養殖詐欺-警視庁
【関連記事】 旅券法違反で副社長も逮捕=ワールドオーシャンファーム-詐欺容疑で捜査・警視庁
【関連記事】 偽旅券でワールドオーシャンファームの黒岩会長逮捕=警視庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080117-00000045-jij-soci