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2008年01月17日(木) 19時30分

外食企業提携の情報で購入 NHK記者株不正取引の疑い朝日新聞

 NHKの報道局記者ら男性職員3人に金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が任意で調査に入っていることが明らかになった。NHKが17日、記者会見で公表した。NHKが特ダネとして報じた外食企業2社の資本業務提携の情報を報道用端末などで放送前に知り、うち1社の株を買ったとされる。NHKは調査委員会を設け、3人から事情を聴くとともに処分を検討している。

 NHKによると、3人は報道局テレビニュース部制作記者(33)と、岐阜放送局放送部記者(30)、水戸放送局放送部ディレクター(40)。

 3人は07年3月8日、牛丼チェーン「すき家」などを展開するゼンショー(東京都港区)が、回転ずしチェーン「かっぱ寿司」などのカッパ・クリエイト(さいたま市大宮区)と資本業務提携を結んでグループ化するとのニュースが午後3時に放送される直前に、1千〜3千株程度をそれぞれ購入。翌日に売り抜け、約10万〜40万円の利益を得たという。

 3人のうち2人は、放送前に、原稿などが閲覧できる報道用コンピューター端末などでニュース原稿を見たことを認めているが、1人は「そんな原稿は見ていない。値動きを見て買った」と否認しているという。

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http://www.asahi.com/national/update/0117/TKY200801170173.html