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2008年01月17日(木) 00時00分

紀元会事件 二女夫婦に1年求刑 検察「最高幹部の指示に従う」読売新聞

 小諸市の宗教法人「紀元会」の女性会員(当時63歳)が昨年9月、集団リンチを受けて死亡した際、家族間のけんかに見せかけたとして、犯人隠避罪などに問われた、会員の二女の森美智子被告(26)と夫、池勇治被告(31)の論告求刑が16日、長野地裁(土屋靖之裁判官)であった。検察側は「カルト教団の最高幹部の指示に盲目的に従った」として、懲役1年を求刑した。判決は29日。一連の事件を巡り、検察側は同会創設者の二女、窪田康子被告(49)(傷害致死罪などで起訴)を首謀者とみているが、窪田被告や同会側は主導性を否認している。

 論告で検察側は、森、池両被告を「肉親の情より、カルト教団の利益を優先させ、規範意識の鈍磨は著しい」と断罪した。

 一方、弁護側も最終弁論で、「窪田被告が実権を握ってから、リンチを繰り返し、カルト教団化した」と指摘。森被告に対する傷害罪にも問われている池被告については、自らも全治2週間以上のけがを負う暴行を受けていたとし、情状酌量を求めた。2人はすでに脱会したという。

 この日は被告人質問も行われ、森被告は指示した幹部として、窪田被告の名前を挙げた。自らも集団リンチを受けながら、身代わり出頭した理由について「紀元会を守ろうと思っていた」と述べた。

 検察側は質問を前に、傍聴席に同会の幹部がいることから、「被告人の自由な発言のため、退廷を命じてほしい」と求めたが、土屋裁判官は公開の原則から認めなかった。

 解読された資料は、藩から関山家に送られた手紙33通と棋譜7点など。仙太夫の子孫の家の屋根裏で、2007年8月に見つかった。資料を引き継いだ別の子孫である末村栄一さん(77)(東京都)が同年11月ごろ、長野市松代地区に住む囲碁愛好家でつくる関山仙太夫顕彰会に調査を依頼していた。

 同会事務局長の庄村博さん(77)(長野市)によると、小姓並は藩主の身の回りの世話をする役職で、通常は若い藩士が就任することが多いという。そのため、仙太夫は小姓並の仕事をそれほどせずに、「藩主に碁を教えるだけだったのでは」と推測する。

 仙太夫の藩の役職に関してはこれまで、安政2年(1855年)に藩校・松代文武学校が開校した際、監察という役職についたことが知られているだけ。

 ほかに、仙太夫が儒教の講義を頻繁に行い、藩主から「一段と精を出すように」とする手紙をもらうなど、学問にも秀でていたことがうかがえるという。庄村さんは「手紙からは、仙太夫の人間的な面もよく分かる」と話している。

 江戸時代、囲碁は江戸幕府の管轄下にあり、仙太夫は家元の囲碁棋士のうち、当時圧倒的な強さを誇った本因坊秀策を相手に7勝13敗と善戦したことで知られている。

 江戸時代後期に活躍した囲碁棋士の関山仙太夫(せんだゆう)(1784〜1859年)が、40歳代で松代藩主の身の回りの世話をする「小姓並(こしょうなみ)」という役職に就いていたことが分かった。仙太夫あての藩主からの手紙を、囲碁愛好家が解読した。通常は若い藩士が担当することから、後に“アマチュア最強の囲碁棋士”と評された仙太夫が、藩主に囲碁を教えるために肩書をもらっていたのではないかとしている。

 野沢温泉村に伝わる小正月行事「道祖神祭り」が15日夜に行われ、ブナの神木を組み上げた高さ約7メートルの社殿から噴き上がった火柱が、約5000人の観客を赤々と照らした。

 数え年で42歳と25歳の厄年に当たる男衆計55人が社殿の守り手として陣取ると、攻め手の村民たちが、たいまつを持って火をつけようと突進。約1時間にわたって、体をぶつけ合った=写真=。最後は、家内安全や子宝を祈願し、守り手と攻め手の双方が社殿に火を放った。

 道祖神祭りは、国の重要無形民俗文化財に指定されている。同村豊郷、会社員富井千景さん(29)は「この時ばかりは男に生まれたかったと思う」と話していた。

小池真理子さん宅居間など焼ける

         軽井沢 16日午後5時20分ごろ、軽井沢町長倉の作家藤田宜永(よしなが)さん(57)と、妻で作家小池真理子さん(55)方から出火、木造2階建て住宅のうち、1階の居間の壁などが焼けた。軽井沢署によると、出火当時、小池さんがいたが、逃げてけがはなかった。

 軽井沢消防署によると、小池さんから「暖炉の異常な過熱で煙が出ている」と119番通報があった。1階の居間に暖炉があり、軽井沢署で出火原因を調べている。現場は別荘地の一角。

 2人は1990年に同町に転居していた。

 塩尻市が、就職などで国民健康保険を抜けた人のいる計63世帯に、死亡の際に使われるお悔やみ文が印刷された通知を誤って郵送していたことが16日、わかった。同市市民課は「あってはならないことで申し訳ない」として、同課の職員が誤送付された世帯を訪ねて謝罪した。

 同市によると、世帯内の国保加入者数が変わり、1月納付分から保険税額が減る98世帯のうち、家人の就職などによって税額が変わった一般の63世帯と、死亡による変更があった世帯を取り違え、11日付で小口利幸市長名で「ご親族様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申しあげます」などと印刷された通知を発送したという。

施設使用料猶予09年度まで求める

     三郷ベジタブル 安曇野市などが出資する第3セクター「三郷ベジタブル」(安曇野市三郷温)の赤字経営問題で、同社は16日、市議会環境経済委員会で新たな経営改善計画を説明した。

 同委員会は非公開で、関係者によると、計画では、経営難から一度も同市に支払われていない施設使用料(年間約7000万円)について2009年度までの猶予を求めている。10年度以降は減価償却分を考慮し、年間2500万円の支払いとし、14年度以降はさらに年間1700万円に減額するという。

 経営陣については、今月22日に開かれる臨時株主総会で、山崎毅社長が退任する。また、トマトの栽培と販売に詳しい執行役員を技術担当常務とし、現在の事務担当常務と併せて常務2人体制とする。現在11人いる正社員は、自然減と新規採用の抑制で7人とする。

 旧武石村が上田市との合併前に行った国土調査に不備があり、同市が約600万円をかけて再調査を行うことが16日、わかった。同村の産業振興課に在籍していた当時の担当職員が、地権者の確認を取らずに古い公図に基づいて作図するなどしていたため。同市はこの職員を処分する方針。

 同市の武石地域自治センターによると、再調査するのは上本入地区のうち35ヘクタール分。調査は2004、05年度に行われたが、昨年9月、県から「登記手続きがされていない」などの指摘があり、同市が調査していた。

 国土調査では、土地の境界について地権者に確認しなければならない。しかし、担当職員は古い公図にもとづいて勝手に境界を決めていた。職員は「境界についてトラブルがあったため」などと説明しているという。

ノロウイルス11人が食中毒

駒ヶ根の飲食店 県伊那保健所は16日、ノロウイルスによる食中毒が発生したとして、駒ヶ根市中央の飲食店「包丁処 江月」に対し、同日から18日まで3日間の営業停止を命じた。同保健所によると、同店で今月7日に食事をした男女11人に、嘔吐(おうと)や下痢、発熱などの症状があり、ノロウイルスが検出された。入院した人はおらず、症状は快方に向かっている。11人は、同店で生ガキや刺し身、アサリの酒蒸しなどを食べた。

被告の男、精神鑑定に

      コンビニ殺人未遂 長野市のコンビニエンスストアで、買い物中の近所の主婦(40)を包丁で刺し重傷を負わせたとして、殺人未遂などの罪に問われた飯綱町川上、無職戸谷浩秋被告(41)の第2回公判が16日、長野地裁で開かれた。土屋靖之裁判長は、弁護側が請求した精神鑑定を行うことを決めた。

 この日は、同居していた親類に対する証人尋問が行われ、戸谷被告が長年引きこもっていた理由について、親類は「(戸谷被告が)警察が自分を見張っているからと言っていた」と証言した。

ひき逃げ容疑、男逮捕

      松本、酒気帯び状態 16日午前8時ごろ、松本市出川町の市道脇にある歩道に乗用車が進入、自転車で登校中だった市内の高校3年生の女子生徒(18)をはねた。運転していた男は、車を置いて逃走した。通行人から110番通報を受けた松本署は約30分後、現場から約500メートル離れた路上で男を発見、道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害の疑いで緊急逮捕した。女子生徒は額を切るなどの軽いけが。

 逮捕されたのは、同市神林、無職青木健悟容疑者(37)。逮捕時、酒気帯び状態で、同署は飲酒運転の容疑でも追及する。

「平林金物店」再生法申請 民間の信用調査会社「帝国データバンク」長野支店によると、長野市の金物小売業「平林金物店」(平林耕一社長)が16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日付で保全命令を受けた。負債総額は約3億5000万円。同社は1948年に創業し、長野市で「金物センターやまいち」の名称で、金物や園芸用品などを販売。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20080116-OYT8T00763.htm