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2008年01月17日(木) 22時28分

温室ガスの削減目標設定 首相、ダボス会議で表明東京新聞

 政府は17日、地球温暖化対策で京都議定書に定めのない2013年以降について温室効果ガス排出量の具体的削減目標を設定する方針を決めた。各業界や家庭など部門ごとに削減量を積み上げていく「セクター別アプローチ」を導入する。福田康夫首相が26日、スイスで開催される世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」の特別講演で表明、各国に支持を呼び掛ける考えだ。

 新たな温室効果ガス排出量の削減目標設定には、産業界の反発が予想されるが、政府筋は「削減目標に踏み込まないと、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)議長国として主導権を発揮できない」と指摘した。

 「セクター別アプローチ」による削減目標設定は、業種別に温室効果ガスの削減目標を作成し、それを日本全体の温室効果ガス排出量の削減につなげる仕組み。業種別に数値を積み上げていくことで、温室効果ガス削減に一層の実効性を持たせる狙いがある。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011701000919.html