韓国海洋警察庁から第７管区海上保安本部（北九州）に入った連絡によると、韓国・釜山港から福岡市・博多港へ向かっていた高速船「ハイジェット号」（２５８トン、乗客乗員１７５人）が１７日午前９時４０分ごろ、長崎県・対馬の北西約１８キロの公海上で障害物と衝突し航行不能になった。乗客９人（うち日本人２人）が打撲などの軽いけが。目撃情報から、クジラとぶつかった可能性があるという。
高速船は未来高速（釜山市）が運航。事故後、韓国海洋警察庁の警備艦にえい航され、午後２時２０分ごろ釜山港へ引き返した。負傷者２人を含む日本人乗客６人は、ＪＲ九州高速船（福岡市）の「ビートル２」で、同６時ごろ博多港に全員帰国した。
博多−釜山間の高速船は過去、クジラとみられる海洋生物とたびたび衝突。特に２００６年２月から３月にかけては４件の事故が相次いで発生し、昨年４月の事故では死者も出た。