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2008年01月17日(木) 19時46分

鎮魂の人波、夜も途切れず 阪神大震災から13年東京新聞

 阪神大震災から13年を迎えた兵庫県内の被災地は、17日午後も犠牲者を追悼する催しが続き、鎮魂の人波は一日中、途切れなかった。高齢被災者の孤独死や震災体験の風化を食い止め、次世代に教訓を語り継ぐ新たな1年が始まった。

 神戸・三宮の東遊園地では早朝に続き、午後5時からも「1・17」の文字をかたどった竹灯籠のろうそくに再び点灯。花束を手にした遺族のほか、コート姿の会社員らが足を運んだ。早朝からの入場者は午後5時までで計3万3000人を超えた。

 避難経路などを歩いて被災時の記憶を追体験する8回目の「メモリアルウォーク」には約3400人が参加した。

 児童8人が亡くなった精道小学校(芦屋市)では、復興した被災地などにリンゴの植樹を続けてきた市民団体が100カ所目の記念植樹。5、6年生約180人が自らの願いを書いたメッセージを付けた風船を飛ばした。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008011701000715.html