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2008年01月16日(水) 15時10分

大阪・枚方の官製談合、元警部補に懲役2年6月判決読売新聞

 大阪府枚方市発注の清掃工場建設を巡る官製談合・汚職事件で、収賄と競売入札妨害(談合)の罪に問われた元府警捜査2課警部補・平原幸史郎被告(48)の判決公判が16日、大阪地裁であった。

 樋口裕晃裁判長は「共犯者に『検挙されない』という安心感を与え、不正を活発化させた。わいろも要求しており、警官としてあるまじき卑劣で悪質な手口。職務に励む多くの同僚の努力を裏切り、国民の信頼を損なった」として、懲役2年6月、追徴金1000万円(求刑・懲役4年、追徴金1000万円)の実刑を言い渡した。

 この事件では、前市長・中司宏被告(51)ら計6人が起訴され、うち大林組元顧問の2人が執行猶予付きの有罪判決を受けている。

 判決によると、平原被告は中司被告らと共謀し、2005年11月にあった清掃工場建設工事の入札で、大林組の共同企業体が落札できるよう談合。警官にもかかわらず談合を黙認するなどした見返りとして、06年12月、同社側から1000万円を受け取った。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080116i107.htm