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2008年01月16日(水) 10時14分

司法省に異例の捜査要請 テハダの虚偽証言疑惑で 大リーグ薬物問題産経新聞

 【ワシントン=有元隆志】米下院政府改革委員会のワックスマン委員長(民主党)は15日、大リーグの禁止薬物使用問題に関する公聴会で、司法省に対し、スター選手であるミゲル・テハダ内野手(アストロズ)を偽証の疑いで捜査するよう要請したことを明らかにした。同委員会が司法省に捜査依頼するのは異例で、大リーグの薬物疑惑は司法の場に持ち込まれる可能性が出てきた。

 テハダ選手はドミニカ出身の遊撃手。2002年にア・リーグMVPを獲得するなど、勝負強い打者として知られる。

 ワックスマン委員長によると、テハダ選手は2005年8月に同委が行った尋問に対し、違法な薬物は使用したこともないし、他の選手とステロイドについて話したこともないと答えた。

 ところが、ミッチェル元上院院内総務率いる調査チームが昨年12月にまとめた報告によると、テハダ選手のアスレチックス時代のチームメートは同選手とステロイドについて話しただけでなく、ステロイドとホルモン剤を渡したことを認めた。

 ミッチェル報告ではテハダ選手だけでなく、ロジャー・クレメンス投手ら86人の大リーグ選手の名前が記されている。クレメンス投手は報告書の内容を否定したが、ミッチェル氏はこの日の証言で、同投手の薬物使用を認めた元トレーナーの証言は「真実であると信じている」と述べた。

 クレメンス投手は2月13日に同委員会の公聴会で証言する予定。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080116-00000908-san-int