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2008年01月16日(水) 20時16分

未成年者の死亡保険、犯罪対策強化へ 金融庁と保険業界朝日新聞

 金融庁は16日、親が子どもにかけた死亡保険金を目当てに手をかけるなど、未成年者の死亡保険を悪用した犯罪を防ぐ対策を強める方針を明らかにした。監督指針を改定し、異常な高額契約の可能性を保険会社がしっかりチェックしているかの監視を強めたり、業界に自主的な対策を促したりすることが検討されそうだ。業界とも協議し、具体案を今月末の金融審議会に報告する。

 保険をかける時は被保険者本人の同意が原則必要だが、幼い子どもの場合は本人の同意なしで親が保険をかけられる。高額の保険金を狙った犯罪を防ぐには、保険金額の上限を法律で規制することなどが必要とする声が金融審などで出ていた。

 16日の金融審で、金融庁は「一律の金額制限は難しい」としつつ、保険会社が審査体制を整えているかのチェックを強めるため、監督指針の改定を検討すると表明。保険業界も、複数社にまたがる同一人物の保険契約をチェックできる仕組みの強化や、適正な保険金額の基準づくりを各社に求めることなどを検討中とした。一部では自主的に保険金額を引き下げる動きも出ている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/politics/update/0116/TKY200801160385.html