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2008年01月14日(月) 03時01分

緊急地震速報をNHKが誤配信、ボタン押し間違いで読売新聞

 NHKが全国向けテレビ放送で、13日未明に北海道南部で起きた地震に関して揺れを事前に知らせる「緊急地震速報」を誤って流していたことがわかった。

 一般向けの地震速報は推定震度が最大5弱以上の場合に発表する条件だが、震度4で流れた。職員のボタンの押し間違いが原因という。

 NHKによると、速報が流れたのは総合テレビ、衛星第1・第2放送で、午前2時14分4秒から15秒間、チャイム音に続き「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」という音声が2回繰り返された。揺れの予測地域や震源に関するテロップは出なかった。

 地震は午前2時11分ごろ、北海道渡島北部を震源として発生し、長万部町で震度4を観測した。NHKの自動システムは、地震速報の配信条件に満たないため、作動していなかった。

 だがNHKの職員が、システム障害に備えて用意してある地震速報の音声ボタンを、震度情報をテロップで流すためのボタンと間違えて押したために、誤配信が起きたという。ミスに気づきその後のニュースで訂正した。NHK広報局は「このようなことが二度とないように注意していく」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080114i301.htm