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2008年01月13日(日) 08時00分

妹、弟、母親の順で殺害 長男供述、パソコンに犯行動機? 八戸母子殺害産経新聞

 青森県八戸市のアパートで母子3人が刃物で殺害され放火された事件で、銃刀法違反容疑で逮捕された無職の長男(18)が、八戸署捜査本部の調べに対し、「妹、弟、母親の順番で殺した。母は寝ているときにやった」と供述していることが12日、分かった。殺害後に母親(43)と二男(15)の腕を切って傷つけていた疑いも判明。動機については明確にせず、「パソコンを見てくれ」という趣旨の供述をしており、捜査本部は焼け跡から見つかったパソコンの解析を進める。

 調べでは長女(13)を含む3人はいずれも首を深く切られ、即死に近い状態で、母親は腹部も切られていた。

 その後の調べで、母親と二男は上腕部の内側に集中して刃物でつけたとみられる傷があることが分かった。傷は刃物を防ぐ際につけられた防御創ではなく、捜査本部は長男がサバイバルナイフで首に致命傷を与えた後、何らかの目的で傷つけたとみている。

 一方、現場の焼け跡からはパソコンを押収。放水で水をかぶり、すすも付着していたが、原型を保っており、捜査本部は動機の解明につながる可能性があるとみてデータの取り出しと解析を進める。長男は昨年、知人女性に「将来は小説家になりたいので、パソコンがほしい」と話していたという。

 また、室内では携帯電話1台も発見。捜査本部は持ち主を特定し、通信履歴などを分析する。

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